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三宅島について

東京から南へ約180kmの位置にある三宅島は、東京の山手線の内側とほぼ同じ大きさの島です。年間平均気温は17.7℃、30℃を超える日や0℃以下になる日は少なく、1年を通して温暖な気候の住みやすい島です。
三宅島は富士火山帯に含まれる活火山であり、近年では2000年の雄山山頂噴火、それ以前では1983年阿古地区の噴火、1962年坪田地区の噴火と約20年周期で噴火を繰り返しており、島内のいたる所で観ることの出来る雄大な火山島景観は、まるで天然の火山博物館のようです。
豊かな自然に囲まれた三宅島では、釣り・ダイビング・海水浴等のマリンスポーツをはじめ、トレッキング・サイクリング・バードウォッチング・ボルダリング等、陸上のアクティビティを楽しむお客様も近年増えております。
地球の息吹を全身で感じることの出来る三宅島にぜひお越しください。

海
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黒潮が直接あたる三宅島の海域は魚の宝庫、その魚影の濃さや魚種の豊富さを求めて、毎年多くの釣り人やダイバーが訪れるほか、大型の魚を狙う手銛遊漁やプライベートビーチの様に浜辺を独り占めできる海水浴も人気。隣の島「御蔵島」の海まで漁船で移動してイルカと泳ぐ「ドルフィンスイミング」はイルカとの遭遇率99%以上と、世界的にもトップクラスのイルカと出会えるポイントとして有名です。
また、柱状節理や海中アーチなど火山島ならではの独特かつダイナミックな地形が海中には広がっており、ヒラマサ・カンパチなどの大型回遊魚や、色鮮やかな熱帯魚、ウミガメなど様々な生き物と出会うことができます。

火山
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富士箱根伊豆国立公園に指定されている三宅島は、主に玄武岩で成り立ち、度重なる噴火でできた荒涼とした溶岩原は、荒々しい海岸風景と独特な自然景観を作り上げました。
約20年~60年周期で噴火を繰り返しており、2000年に噴火した雄山からは依然として火山ガスが放出され、島内には山頂を中心に規制区域が設けられています。しかしながら噴出する火山ガスの量は年々減少しており、平成25年7月にはガスマスク携行義務が解除され、平成27年6月には噴火警戒レベルが「2」から「1」に引き下げられるなど、島の生活・観光を取り巻く環境は徐々に回復しています。

野鳥
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国の天然記念物である「アカコッコ」や「カラスバト」、「イイジマムシクイ」などの限られた地域でしか見る事の出来ない野鳥が観察できるほか、沖合10kmに位置する大野原島(通称:三本岳)の岩礁は、海洋に生息する「カンムリウミスズメ」の貴重な繁殖場所となっています。
「日本一のさえずりの小径」とも呼ばれる「大路池」周辺は、三宅島の中でも特に野鳥の生息密度が高く、バードウォッチャーに人気のポイントのひとつ、大路池に隣接する「三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館」には「日本野鳥の会」のレンジャーが常駐し、野鳥観察のポイントや三宅島の自然等について知ることが出来ます。

歴史
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縄文時代より人が住んでいたと言われる三宅島、江戸時代には幕府の直轄地となり、明治11年に静岡県から現在の東京都に編入されましたが、当時の名残から現在もこの辺りの海域に位置する島々は「伊豆諸島」や「伊豆七島」と呼ばれます。
江戸時代は流刑地として、約200年の間に1,000人以上の人々が三宅島に送られました。中には様々な知識などをもつ流人もおり、「歌舞伎役者の生島新五郎」をはじめ「禊教の教祖、井上正鉄」、「侠客の小金井小次郎」、「絵師の英一蝶」などにまつわる史跡を島の至る所で見ることが出来ます。
また、全国の神社一覧によると、伊豆諸島の神社24社のうち12社は三宅島に集中しており、島内には数多くの神話や伝説が残されています。

行事
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正月行事の「船祝い」をはじめ、三宅島には昔から続いている行事が多く、迫力ある神輿と木遣太鼓の「牛頭天王祭」、島の5地区を回る神輿渡御を隔年で行っている「富賀神社大祭」などがあり、島の文化・伝統として新しい世代へと継承され、守られています。
また、郷土芸能の島節、木遣、太鼓、獅子舞、踊りなどは、各地区の郷土芸能保存会や青年団によって受け継がれ、一部は東京都の無形文化財にも指定されています。

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